インバウンド需要を見据えた先に

2018/11/08

インバウンド需要を見据えた先に

こんにちは。三井建物 広報担当の田原です。

 

2013年以降、安倍晋三内閣のアベノミクスによる金融政策での量的緩和が進み、円高が是正されたことにより訪日外国人旅行者が増え、長期滞在や買い物による支出など至るところでインバウンド消費が見受けられるようになりました。政府が日本への入国ビザの要件を緩和したことや免税商品を拡大したことも追い風になったようです。

不動産業界においては、特に2020年に東京で開催されるオリンピックを受け、日本の大都市が盛り上がりを見せることを予測し日本への関心が非常に高まっており、台湾や香港、中国人を始め海外の投資家は不動産運用や投機として物件を取得するなどかなりのインバウンド需要が見込まれています。 その見解はオリンピック開催期間中だけでなく、オリンピック閉幕後でも、賑わいを見せるであろう東京を訪れる外国人たちを見据え、投資家の中では不動産の取得や賃貸を考える動きもあります。

 

20184月には、CBRE(カリフォルニア州ロサンゼルスに本社を置く、米国の商業不動産サービス会社)が、不動産投資家の戦略に関する見通しを把握するための意識調査を実施し、当該年の投資戦略について集約したデータが公表されましたが、日本の投資家および日本の投資市場を魅力的と回答した海外投資家による見解は以下の通りです。

注目ポイント:

1)日本の投資家の投資意欲は高いものの、価格下落を懸念して慎重姿勢がやや強まる

2)日本の投資家はオルタナティブ投資への関心が高まる、構造変化により新たに創出される需要に注目

3)インバウンド投資、海外投資家にとって東京は「もっとも魅力的な都市」

 

 

日本を魅力的な投資先として選んだ投資家はアジアがもっとも多く、全体の59%を占めるといった結果が出ています。
その要因として考えられるうちの一つが、「魅力的なリスク・リスクリターン特性」となっており、日本を魅力的な投資先として選んだ投資家の約4割以上が同じ理由を示しています。
具体的な理由としては、経済規模が大きく、比較的安定している日本は資金の配分先として重視されていること、また日本においては低金利政策が当面は続くと推察されており、金利に対する不動産利回りスプレッドが他の主要国に比べて高水準が続くのではないかといった見解があり、これが投資家を惹きつける要因であると考えられています。

 

先述しましたように、日本への不動産のインバウンド投資が盛んな国は台湾や香港など華僑の富裕層に多く見られます。東京オリンピックや円高といった影響も要因の一つですが、統計にも表れているように、やはり自国より日本の方が政治的にも経済面においても安定しているといったことが言えるようです。ただ、これだけの需要があるにも関わらず、ニーズに対応できないでいるのは歯がゆいものです。それだけに不動産業者は、言うまでもなく常に新鮮な情報、エンドユーザーのニーズにマッチした物件を迅速かつ効率よく提供する必要があります。

 

 

皆さんがご存知のように、現在においては各社がインターネットを活用、ポータルサイト等を駆使し、土地や戸建、収益物件など様々な物件情報を掲載しています。メリットとしては、自社の認知度もそうですし、自国のみならず、外国人ユーザーに向けても幅広く訴求できるといった点にあると思います。一昔前の不動産業界では、電話やFAXのみでのやり取りが主流であり、現在のように広範囲に物件の提供を行ったり、物件画像の鮮明さや一度に膨大な情報量を提供するといったことは容易ではなかったでしょう。

 私の中の認識でも、昨今の不動産業界においてはどこの企業でもインターネットやメールの活用が主流であると思っていました。ただ、調べてみるとこれがまだ電話やFAXなどアナログで行っている業者も少なくはないとか。もっと言えば、あえて使いたくないという理由もあるようです。その辺りを紐解いてみると、「古い業界だから」「年配の人も多くパソコンに慣れていないから」などといった理由も見られますが、一番は「スピードが求められる場面が多いから」ということのようです。

 

これは一体どういったことでしょうか?

 

例えば、お客様が賃貸物件を物件情報サイトや自社サイト、また不動産会社においてはREINS(レインズ)等で検索している時に、図面情報が載っておらず、図面の送付を依頼される場合があります。この時、依頼された業者がメールで書類を送る場合に、お客様が所見の場合は、先方のメールアドレスを聴くことになりますが、ここで一つ手間がかかります。アドレスが長い、また分かりにくいといったことがあればなおのことです。メールを送る際には、ファイルデータを探して添付し、挨拶文を書いて送信という手順を踏むのでこれもまた面倒です。その一方、FAXの場合には相手方のFAX番号を聴くだけなのでほぼ間違えることがありませんし、レスポンスよく対応することができます。このスピーディさが不動産業界には必要であり、そのために今でもこのような対応をしている会社も少なくないようです。

 

これも一つの在り方であり目から鱗ではありましたが、考え方は様々です。

弊社は従来の方法ではなく、現在のIT技術を駆使し、メールは勿論、自社サイト、物件情報ポータルサイト(楽待・ホームズ・FELIXなど)の活用をし、幅広くお客様に物件のご紹介をさせていただいており、情報開示の際もメール等で行いますが、スピーディにレスポンスよく対応させていただいております。また、メールをお伺いさせていただいたことで、定期的に物件情報を配信させていただいたり、ある特定のお客様だけに有益な情報をお送りさせていただいたりと、常にお客様のことを第一に考え、寄り添い、良きお付き合いをさせていただいております。

 

最近では、弊社には中国語が話せるスタッフ(原田杏子 Harada Kyoko)が入社し、中国版での物件掲載も行っております。また、中国人のお客様よりお問い合わせを頂いた際は、中国語にて対応もさせていただきます。また、英語で対応可能なスタッフ(後藤伸太朗  Goto Shintaro)、韓国語での対応も可能なスタッフ(徳山由里子 Tokuyama Yuriko)もおりますので、いかようにも対応させていただけます。
自己所有の物件をお探しの方やインバウンド投資で収益物件をお探しの方など、サイトに掲載している物件以外にも多数物件がございますので、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。

 

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